オリカ株式会社（代表取締役 藤本美幸）は、自社工場で製造・販売するアルコール除菌製剤、「オリコール65J」 「オリコール75J」についての除菌効果を検証するため、公的機関に確認試験を依頼し、その試験報告書の成績結果を発表しました。

1)大腸菌(Escherichia  coli ATCC8739)

2)黄色ブドウ球菌(Staphylococcus  aureus  ATCC25923)

供試菌株をTSB培地に接種し、35土l℃で24時間培養したものを、試験菌液とした。

滅菌試験管に試験品9.5  mLを採取し、これに試験菌液を0. 5  mL接種し、15秒及び30秒接触後、孔径0. 45   µ  mのメンブランフィルターで全量をろ過した。メンブランフィルターはSCDLPブイヨン培地を用いて洗浄した後、このフィルターをSCDLP寒天培地に貼り付け、35℃24時間培養し、発育した集落数を測定した。（実施回数3回）
また、滅菌精製水9. 5mLを用いて同様の操作を行い、対照試験とした。

黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus  NBRC12732

大腸菌   Escherichia coli NBRC3972

上記2菌種を寒天培地にて培蓑し、生理食塩水に懸濁した。
これに遠心分離3000rpm、5分の処理を行い生理食塩水にて液交換し洗浄した。菌液濃度を10⁷CFu/mL相当に調整したものを試験の供試菌として用いた。

1)対照区：イオン交換水（微生物用）

2) 試験区：オリコール75J①試液（原液）

3)試験区：オリコール75J②試液（原液5：水5)

4) 試験区：75度エタノール水溶液①試液（原液）

5) 試験区：75度エタノール水溶液②試液（原液5：水5)

オリコール75J、75度エタノール水溶液について、
イオン交換水（微生物用）との等最混合（体積比）により調整した。

上記試料1mLに反応停止剤としてSCDLPブイヨン培地を9mL添加後、
菌液を混和したものを適宜希釈し消毒液の作用が停止していることを確認した。

試料9mLに対し、供試菌液1mLを混和し室温にて静置した。
混和直後（10秒以内、ピペッティング3回）と作用時間30秒後の混合液1mLをSCDLPブイヨン培地9mLに混和し、総量を10mLとした。
適宜希釈培養し寒天培地平板混釈法にて混和液の菌数を算定した。

寒天培地上に形成されたコロニーを数え試験液10mL中の菌数を常用対数値（log10)および個数に換算し単位を[CFU/sample]で示した。

下表に本試験の結果をべき乗表記にて記載した。

■オリコール75J  1)試液（原液）

両菌種とも接種直後から5log(＞99.99%)以上減少の高い効果が認められた。

■オリコール75J　2)試液（原液5：水5)

黄色ブドウ球菌においては接種直後から 5log)99.99%)以上減少の高い効果が認められた。
大腸菌においては接種直後で3log(＞99.9%)減少、30秒後には5log（＞99.99%)以上減少の高い効果が認められた。

■75度エタノール水溶液　1)試液（原液）

両菌種とも接種直後から5log(＞99.99%)以上減少の高い効果が認められた。

■75度エタノール水溶液　2)試液（原液5：水5)

黄色ブドウ球菌においては30秒後、1log以下の減少に留まり効果が認められなかった。
大腸菌においては30秒後、2logの減少に留まり効果が認められなかった。

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